7割のデジタルと2割のアナログ

新製品なんて買えない! 安くて良いものを探し求めるにしのの雑記。

音声収録に行ってきました

f:id:mori-sub-02:20170526235125j:plain

映像系の仕事をしているので、年に1回くらいのペースで音声収録の機会があります。

 

音響スタジオに篭って、台本を見ながら声優さんの演技に対して要望を伝えるという、日常業務とはちょっと違う刺激的な内容です。

 

 

音声収録の立ち合い

普段と違う環境と仕事内容で楽しいのですが、ここ数年は参加しない事も増えてきました。
単純に自分の業務が忙しい事もあるのですが、収録スタジオは窮屈な事も多々あり、長時間居ると疲れてくるんです。


スタジオの規模や参加人数にもよりますが、うちの収録現場は多分一般の参加人数よりも多い気がします。


でも、疲れると言っても良い作品に仕上げるにはサウンドの力も必要不可欠なので、出来ることはやらないとですよね。
先日、音声収録に立ち会ってきましたので、今回はその事について書こうと思います。


有名声優さんに会える!

僕はアニメを殆ど見ないし声優さんについて詳しくもないのですが、それでも見聞きした事のある声優さんは沢山います。


誰もが知っているような声優さんにお会い出来る機会もたまにありますし、サインを頂けたりもします。


最近はマネージャーさんのガードが固く、サインを頼み辛い事も多いですが・・・。


懐かしい作品の声優さんにお会い出来る事も!

最近は、過去の名作が取り上げられる事も増え(例えばゲームのコラボイベント等)、子供の頃に見ていたアニメの声優さんにお会い出来た時はいつもとは違った感動がありました。



プロの技術を生で観れる、聴ける。

声だけで感情や仕草を表現する声優さんの技術には圧倒されます。


皆さん優れた技術をお持ちなのですが、全て一発OKとはいきません。
こちらの意図と違った場合、ニュアンスを変えてとり直す事になります。


「もっと嬉しそうに」とか「深刻なイメージで」とか、こんな簡単な内容でも声のニュアンスがガラっと変わるのです。


当然ですが、キャラクターの声質を保ったまま声の雰囲気が一変するので、その技術力に圧倒されて鳥肌が立つ事もしばしばあります。


プロの技術を目の当たりにして、こちらとしても非常に刺激になります。
歌を歌ってもらう場合は更に刺激的です。


殆どの場合がそうなのですが、声優さん本来の声とキャラクターの声は全く別物です。
可愛い声の方が、大人っぽいキャラクターの声で芝居をして、更にその声で歌を歌う。
声だけ聞いていると全くの別人になりますので、もう訳がわかりません。


年齢も性別も変幻自在!?

ワード数の少ない役などは、一人の声優さんに複数キャラ担当してもらう事もあります。
20代の知的な女性を演じていたのに、数分後には60代の女性を演じてもらったり。
女性声優さんの場合は、子役をやってもらう事も多いです。
実際のアニメでもそうですが、男の子の声を女性声優さんがやってる事もありますよね。


意外と疲れる音声収録

やってることと言えば、ソファに座って台本を眺めながら声優さんの演技を確認して、気になった事があれば音響監督さんに伝えると、音監さんがこちらの意図を汲み取って、セリフに求めるニュアンスを声優さんに伝えてくれる。


テーブルの上にはお菓子や飲み物がたっぷりあって、食べ放題で飲み放題。


こう書くと何て楽な仕事なんだと思われるかもしれません。
自分で書いてても思いました。


でも、意外に疲れるんです。
もちろんやってて楽しいし、見事な演技に感銘を受けるんですが、映像に対してどういう声のニュアンスが良いのか、それを伝えるにはどう表現したら良いのか・・・。


声優さんの技術に圧倒されるとは言え、こちらも遊びでは有りません。
伝える部分はきちんと伝えないと行けないし、慣れない作業でもあるので神経を使います。

 
まとめ

苦労して作った映像にセリフや効果音が乗ると、作品の魅力はグッと上がります。
どんなに良い映像を作ったつもりでも、サウンドが無いと魅力は半減です。
(サイレントムービーはもちろん別ですが。)
それどころか、作品の魅力を何倍にも増幅してくれるのでサウンド関係者には頭が上がりません。
その為にも、これからも可能な限り収録にも立ち会って、良い作品を目指します。